
「うちの子、人と関わるのが苦手かも…」
「個別よりも、集団での療育はどんな効果があるの?」



そんな疑問を持つ保護者の方も多いと思います。
実は、親子で通う集団療育(親子通所型支援) には、
子どもの発達だけでなく、保護者の安心感・子育て力の向上にも大きな効果があることが研究でもわかってきています。
この記事では、理学療法士の視点から、
札幌市・小樽市・石狩市などで通える「親子通所の集団療育」がもたらす効果と、
その科学的な根拠についてわかりやすく解説します。
そもそも「集団療育」とは?
集団療育とは、同じような年齢や発達段階のお子さんたちが一緒に活動しながら、
人との関わりや社会性、身体の動き、感情のやりとり を学ぶ支援のことです。
特に「親子通所型」の集団療育では、
子どもだけでなく保護者も一緒に活動に参加します。
家庭と療育の橋渡しができるのが特徴です。
個別療育との違い
| 項目 | 個別療育 | 集団療育(親子通所) |
|---|---|---|
| 支援形態 | 専門職と1対1 | 同年代の子どもと一緒に活動 |
| 主な目的 | 個別課題へのアプローチ | 社会性・模倣・コミュニケーション |
| 保護者の関わり | 観察と学び | 一緒に活動・学び合い |
親子通所・集団療育がもたらす4つの効果
効果①:社会性が育つ
集団の中で他の子の動きを見たり、声かけを受けたりする経験が増えることで、
「模倣」「順番を待つ」「他者と協力する」といった社会的スキルが育ちます。
🔬研究の裏付け
2023年のレビュー(Early Childhood Intervention Programmes)では、
集団プログラムは言語・社会性・情緒発達に有意な改善をもたらす と報告されています。
効果②:親子の絆が深まる
親が子どもと一緒に活動することで、
「こういう時に声をかけると反応するんだ」「この遊びが好きなんだ」という
新しい気づきが生まれます。
🔬 研究の裏付け
2021年のメタ分析(PLOS Medicine)では、
0〜3歳の親子プログラムが「子どもの認知・運動発達」に加えて、
親の関わり方にもポジティブな変化をもたらす と結論づけています。
効果③:同じ悩みを持つ親同士が支え合える
集団通所では「うちもそうだったんだ」と話せる仲間ができ、
孤立感が減ります。
親同士が支え合うことで、家庭での関わりにも前向きな気持ちが生まれやすくなります。
🔬 研究の裏付け
2023年の研究(International Journal of Early Childhood Education)では、
グループ支援を受けた保護者はストレスが減り、育児満足度が向上した と報告されています。
効果④:専門職の支援を“学べる”
理学療法士や保育士が、実際に子どもにどんな声かけや関わりをしているかを
保護者がそばで見て学べるのも、親子通所の大きな特徴です。
専門職が家庭でも再現しやすい工夫を伝えることで、
家庭での「遊び=療育」につながります。
科学的に見た「集団・グループ療育」の効果
複数の研究では、集団療育が 社会的スキルの発達・情緒の安定・親のストレス軽減 に効果的であることが示されています。
| 出典 | 内容 |
|---|---|
| Yen & Yim, 2023 (Tandfonline) | 集団遊び型療育は、分離不安や社会的スキルの課題に有効 |
| PLOS Medicine, 2021 | 親子介入型プログラムは、発達と親の心理的健康をともに改善 |
| BMC Medicine, 2024 | 発達支援プログラムの中で、「親が関わる集団型」が最も持続的効果あり |
これらの研究からも、
「子ども×親×他の子×専門職」が同じ場にいることが、最も発達を促す環境 であるとされています。
札幌市・小樽市・石狩市における現状とcocononeの取り組み
札幌市近郊では、送迎付き・子どものみ通所(分離型) の療育が主流です。
ただし、0〜3歳のお子さんや医療的ケアが必要なケースを中心に、
「親子通所」の重要性が再び注目され始めています。
まとめ
親子通所の集団療育は「社会性」「親子関係」「保護者支援」に効果がある
科学的にも、家庭+集団+専門職の関わりがもっとも発達を支える
現在はまだ少数派だが、親子通所の価値が見直されている
cocononeでは、「ココロもカラダも一緒に育つ」場を通して、
子どもと家族の笑顔を支えています。











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