利用料(自己負担)と上限管理費とは?札幌市の制度をわかりやすく

「児童発達支援や放課後等デイサービスって、どのくらいお金がかかるの?」
「利用料が高いと通い続けられないのでは…?」

そんな不安を感じる保護者の方は多いです。

実は、札幌市を含む全国の児童発達支援・放課後等デイサービスでは、“世帯の所得に応じて上限額が設定” されており、
ほとんどのご家庭が「1割負担」で安心して利用できる仕組みになっています。

この記事では、利用料の仕組み・上限管理費・札幌市での制度の流れをわかりやすく説明します。

目次

自己負担の上限額(世帯所得ごと)

世帯の所得状況自己負担上限(月額)主な対象
生活保護世帯・市町村民税非課税世帯0円生活保護・非課税世帯
市町村民税課税世帯(所得割28万円未満)4,600円年収約890万円未満の世帯
市町村民税課税世帯(所得割28万円以上37,200円年収約890万円以上の世帯

未就学児でも無料になることがあります

札幌市では、未就学児でも世帯の所得によっては自己負担が0円(無料)になる場合があります。

  • ①生活保護世帯
    →利用料は全額免除となり、支払いはありません。
  • ②市町村民税非課税世帯
    →住民税が課税されていない世帯(例:低所得世帯・ひとり親家庭など)も無料。
  • 幼児教育・保育の無償化の対象(3〜5歳児)
    →令和元年10月から、就学前の障害児を支援するため、児童発達支援等の利用者負担が無償化されます。
    無償化の対象期間は「満3歳になって初めての4月1日から3年間」です。
    無償化にあたり、新たな手続きは必要ありません。

詳細は、お住いの自治体へお問い合わせください。

上限管理費とは?

「上限管理費」とは、複数の事業所を利用する際に、
利用料が上限額を超えないように調整してくれる制度 です。

児童発達支援と放課後等デイサービスを併用しても、上限額の範囲内でまとめて請求されます。
保護者は、複数の事業所へ別々に支払う必要がありません。

札幌市では、契約時に「上限管理事業所」を1つ指定して管理します。

実際に支払う金額の目安

1回あたりの利用料はおよそ700〜1,200円前後(サービス内容による)。
ただし、月20日利用しても上限額(4,600円など)を超えることはありません。

そのため、「定期的に通う=費用が増える」心配は不要 です。

cocononeでの対応

cocononeでは、初回面談時に「受給者証の支給量」や「上限額管理」の仕組みをわかりやすくご説明しています。
初めて制度を利用される方にも安心していただけるよう、
申請から利用開始までを丁寧にサポートいたします。

まとめ

  • 利用料は原則1割負担だが、上限額があり安心
  • 非課税世帯や生活保護世帯は無料(0円)
  • 幼児教育・保育の無償化で3〜5歳も無償の対象になる場合あり
  • 札幌市では上限管理制度で複数利用も安心
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この記事を書いた人

こどもの理学療法士です。

小児専門の道立病院にて14年勤務。
現在は空気のおいしいところにひっそりと事業所を建てました。
札幌市「こども発達支援coconone」で親子通所支援や個別リハビリを行なっています。

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